イップスになり送球、打撃が出来なくなる(副院長より)
昨年12月4日のこのブログで書かせていただいた高校2年生のY君(外野手)の話の続きです。
中学3年生の時は、投手で活躍してたY君。試合でデッドボールを連続でしてしまい、相手の野次や監督の一言で投げれなくなり、打撃や送球も出来なくなりフォームも崩れ、最悪の状態になっていました。
治療は、過去の障害、苦手意識を緩和させるテクニックIRT(インジュリ・リコール・テクニック) 、筋骨格治療、フォームの改善です。
3月に試合が始まり、現在、37打席17安打で、打率は約4割5分という結果。チームでも軸になるバッターに成長しました。
守備に関しては、返球もしっかりでき、安定してきてるY君です。
以下は、バッティングの指導の内容とそのときの写真です。
(写真は、上から、1.2.3.4.です)
1. まず、体重移動の意識、右足から左足に体重移動する感覚をつける。次に意識する事は、右側の骨盤でボールを打つ感覚つけてもらいました。
2. 次に、1.でお伝えした、右から左に体重を移動した時に、左足に体重がかかると、よく突っ込みすぎる、開きが早くなると言われますが開かないように、バットを横に倒した状態を作り、肘を内旋させ壁を作る事を意識させました。
3. 脇を締める、肘の使い方肘は体の近くを通す、脇を締めろ!この言葉は指導者がよく口にする言葉です。肩関節の外旋運動と前腕の回外運動によるもの、もうひとつは、肩関節の内転運動によるものです。
この運動を意識させ、バットにしなりを生み出す回転運動を意識するように指導。
4. 3でお話した事を意識し右手で押し込む意識をし、選手がゆっくりバットを動かし、もう一人がバットに抵抗力をかけ、選手が一番力が入る所がその選手の最適なミートポイントになります。